月光さん、 (その2)
海外の論文にはLASIK後の
角膜拡張症について多数の報告がなされております。LASIKによる角膜拡張症の合併は術者やマイクロケラトームに問題がなくとも発生します。その可能性を正確に予知できないことに問題があるのです。
一般的には薄い角膜で角膜の形状解析に「フルステ」と呼ばれる"角膜が下方にたれている”形状が認められる場合は手術をしない方が良いとされています。しかし、それだけでなく
角膜の厚みが十分にあっても、角膜の弾力性も問題です。例えて言えば、"うどんのコシ”の様な性質です。"讃岐うどんはコシがあって美味い”と表現されるコシの意味です。
角膜の厚みは十分でも、コシが弱ければ
レーシック後や、イントラ
レーシックでドアー状のフタを作って実質を削って元に戻しても、角膜がバラけたり、円錐状に突出したりして強い
乱視状態を引き起こし、角膜移植に至るのです。
海外に比して我国においてその報告が3例しかないという事実は不思議なことです(参照→第24回
眼科手術学会総会)。米国で多額の賠償請求され、自ら情報公開したMark G.Speaker医師においてもLASIK後の角膜拡張症が合併したのは不運としか言いようがありません。
無論一番の不運は合併症がおきた患者さんですが、角膜移植によって救われたのでしょうか?
無論
PRKでも完全に角膜拡張症の合併がない訳ではありませんが、LASIKの1/20と言われ、
PRKとLASIKの効果については優劣無しと10年の経過で800眼において証明されているのです。医師に責任はなくとも、術式に問題があれば患者様のために改善しなければなりません。ちなみに純然たる病気としての円錐角膜の発生率は、統計的に5万人に1人と言われております。
フラップ(フタ)を作る際に陰圧(いんあつ)の影響(LASIK施行後に生じた網膜剥離に対し強膜バックリング術を施行した2例 LASIK施行後に発症した両眼網膜剥離の検討)によるといわれている、網膜出血などの報告が見られます。