検討中さん
こんにちは。
まず、あとの話がわかり易い様に
角膜の成り立ちを説明しておきます。
角膜は表面から角膜上皮・ボーマン膜・角膜実質(固有層)・デスメ膜・角膜内皮の5層構造です。このうちボーマン膜とデスメ膜は他の3層の境界線だと思って下さい。
エキシマレーザーを使った近視矯正手術を検討中さんの視点から大きく2分すると
1.上皮再生タイプ(こんな言葉があるわけじゃないですが)
例 :
PRK epi-LASIK
LASEK
2.上皮・ボーマン膜温存タイプ = いわゆるLASIK
1.を詳しくみていくと
PRKはレーザー前の処置は特に無く直接角膜表面にレーザーを当てて上皮・ボーマン膜ごとレーザーで削る手術
epi-LASIKは上皮だけカンナのような機械で削り、またLASEKはアルコールで上皮を処理し、物理的にボーマン膜からこすって剥がしボーマン膜を露出します。エキシマレーザーはボーマン膜ごと削るように照射します。
術者によっては後者の二つの術式では
術後に保護の為角膜上皮をレーザー照射後の角膜実質上に置いておく場合もありますが、結局のところ角膜上皮は残しておいた周辺部の角膜から再生して伸びてくる細胞によって置き換わります。
この術式のメリットは、LASIKのフラップより上皮のほうが薄いのでより多くの角膜実質をエキシマで削ることが出来る=
強度近視などに対して適応が広がること、フラップ構造が無い為強度的に強い(格闘技などする人には向いている)
デメリットは知覚神経がある上皮層を剥離するので痛い、上皮が再生するまでの時間(約1週間以上)
見えにくい状態が続く、角膜上皮の傷が周辺部から中心部へ進む所為か、ボーマン膜が無い所為か特に中心部に傷の治癒後の濁りが残りやすい(他の場所の傷でも跡が残るのは傷の真ん中ですよね)、混濁の所為か上皮やボーマン膜の厚みの個人差の所為か、近視矯正の精度がLASIKより低い・・・といったところです。
epi-LASIK用のケラトームの使用体験を報告した論文では3機種のうち精度がましなのは1機種だけだったというのを読んだことがあります。
...続きます