to 無名さん
以前にも
ドライアイの質問がありましたので重複するところは少し簡単に説明させてもらいます。
まず、
ドライアイは実際診察上でよく見る疾患でありながら患者さんの訴えに大きな差があるといえます。例えば、涙が少なくて
角膜に傷がある人でも傷に慣れてしまって自覚症状が無いこともあれば、検査上全く問題が無い人でも「乾いて仕方ない」という方もいらっしゃいます。
この中で狭い意味の「本物の」
ドライアイについて最初にパターン分けしておきます。
1.涙が本当に少ないケース
これはシルマーテストという簡単な検査で瞼に付けたろ紙にしみこむ涙の量が10mm以上なら正常です。これを下回るなら『量的』
ドライアイで基本的には手術が関係なく涙の量が少ない患者さんです。自覚症状が
術後出たとしても、これは術後気にしなかったものが気になるようになった・・・と考えるほかありません。
対処法は点眼で足りない涙を補給することが基本で、今はサラジェンという内服薬(唾液とる胃液を作る腺を活発化させる)を使うこともあります。また、この場合は涙液の排水管(涙小管)に蓋をする涙点プラグという処置をすることもあります。
2.涙液の成分が足りない
水分が足りていても涙に油分が少ないと全体に拡がらない涙になり、涙の層が切れやすくなります。これは、瞼を温めて瞼からの自然な油分の分泌を促す治療を始め、少しとろみのある涙液補助製剤(コンドロンやムコファジン)を点眼します。
3.眼表面の凹凸があり涙が均一に拡がらない
LASIK術後の場合人によっては角膜の表面に段差が出来る場合があります。(削る量だけ陥没したり、フラップのエッジに段差が出来る場合)それ以外にも瞼裂斑や翼状片といった白目の皮の凹凸がある場合があります。
特に
充血がある場合は
A.
ドライアイによる表面の傷に
炎症が伴う場合
B.翼状片や瞼裂斑の皮が分厚くなっている部位の血管が炎症はなくとも血管が太くなっていて、一見充血のように見える
・・・続きます。