レオン さん
はじめまして。
乱視の話が今夜は3連続ですのでレオンさんにはいわゆる普通の乱視の話に限って説明させていただきます。
乱視という言葉は光の通り道が正しい球面でなくいびつであることを言いますが、普通の乱視・・・という場合、これがデコボコであるということではなく、一見球面のように見える黒目(
角膜)が一般的には横長の楕円形でレンズとして考えると例えば5m先の視力表を見た場合なだらかな角膜の水平成分では5mピッタリにピントが合う計算なのに曲率が急な角膜の垂直成分では1mのところにピントが合う・・・これが-1.0D(ジオプター) 90°の乱視です。
これが-0.5Dなら1/0.5=2mに、 -2.0Dなら1/2m=50cmのところにピントが合う計算です。 また、水平垂直に角膜の縦横
バランスが一致するなら90°ですが、実際は90°が多いけれども中には角度がずれていることもあります。
この度数と縦横の軸の角度に合わせて計算したデータで手術している・・・かといえばそうではなく、目には角膜以外にも水晶体というレンズ成分があり、こちらとの
バランスをとりながら合計の乱視度数をエキシマの機械に入れることになります。
水晶体はピント合わせのためのレンズで周りに筋肉が作用する形になっており、筋肉の緊張度合い力のかかり具合によって多少なりとも乱視を補正したり、もしくは角膜・水晶体の合計の乱視がより強いものになったりします。(角膜と水晶体の乱視の度数の合計を全乱視といいます)したがって、水晶体にかかる筋力を麻痺させる点眼薬を使って、素の状態の水晶体の近視や乱視の成分を計測し、このデータをもとにLASIKの機械に矯正量を入力するわけです。(一般には全乱視のデータを参考にしますが、そのまんまという訳ではなく、自覚的な乱視度数を参考にしつつ、ある例では角膜乱視の度数をそのまま入力したり、他の例では角膜の乱視に水晶体の乱視を1/2にして加入したり傾向をみながら調節することもあります)
では、目がいい人は乱視がまったく無いかと言えば、そうではなく乱視度数が0の人はほとんどなく、1.2の視力が裸眼で見えている人でも-1.25D以内の乱視があるのが当然という状況です。ある意味視力や目の能力というのは私が言ってはいけないのでしょうが、大雑把なところがあります。
・・・続きます。