物語の愉しみを教えてくれるハラハラドキドキの絵本を大特集。
こどものために読みながら、おとなもついつい引き込まれる絵本の魅力!
今回はこどもを物語世界へといざなう心躍る絵本を紹介します。
もちろん感じ方は人それぞれ。3歳のときにはまったく興味を示さなかったおはなしでも、4歳になってから読んであげるとものすごい食いつきを見せることもあります。
おとなが素晴らしいと絶賛する絵本にこどもが興味を示すとは限りませんが、こども時代の自分を思い返しつつオススメのドキドキ絵本を選んでみました。
ピーターラビットのおはなし
(作・絵 ビアトリクス・ポター /訳 石井桃子 /福音館書店)
キャラクターとして有名なピーターラビットのオリジナルがこれ。
おかあさんの言いつけに背いてマクレガーさん(人間)の畑に入り込んだピーターラビット。野菜をもりもり食べるピーターにマクレガーさんの魔の手が迫る。
実はその昔、ピーターのおとうさんはマクレガーさん夫妻によってミートパイにされていたのです!
かわいらしさの陰に食物連鎖の掟が見え隠れする小さな大冒険。果たしてピーターラビットは無事におかあさんのもとに帰ってくることができるのでしょうか。
おしいれのぼうけん(作 ふるたたるひ たばたせいいち /童心社)
暗くて狭い場所に入るとワクワクするのはこのお話の影響だろうか。押入れとか衣装棚とかベッドの下とか、日常の片隅には異世界への扉がいっぱいある。
おとなになると常識や分別のフィルターでそれが見えにくくなるけれど、こどもはちゃんとわかっているんだね。
保育園の押入れ(の中の異世界)を舞台にしたこの絵本は、主人公二人の冒険と成長の物語であると同時に、わたしたちを取り巻く世界はわたしたち自身によって変えられるということを教えてくれます。
二人が「こわいもの」を乗り越えたとき、それは「とてもたのしいもの」に変容を遂げたのでした。
11ぴきのねことあほうどり(作・絵 馬場のぼる /こぐま社)
毎回食い意地の張っている11ぴきのねこ。この作品ではコロッケ屋さんを営んでいます。
はじめは楽しくやっていた11ぴきのねこですが次第に増える売れ残りのコロッケにうんざり。彼らの作ったコロッケに感動したあほうどりが「島の兄弟にも食べさせたい!」と熱望したことから、11ぴきのねこは一路11羽のあほうどり兄弟が住まう島を目指すのでした。鳥の丸焼きという下心を胸に……。
あほうどりのマヌケ面と11ぴきのねこのトホホ感のコントラストが素晴らしいシリーズ最高傑作。
キャベツくんとブタヤマさん(作・絵 長新太 /文研出版)
これは現役のこども時代を脱してから読んだのですが……。
キャベツくんを食べたいブタヤマさん。「きにしないきにしない」とおおらかなキャベツくん。いつも通り奇想天外な冒険を繰り広げます。ブキャ!(ブタヤマさんの叫び声)
なんといいますかシュールレアリスムのにおいがプンプンするぜ!
わたしの幼少期には出版されていなかったのでこどもの目で判断することはできないものの、現代のこどもたちもブタヤマさんの「ブキャ!」に大喜びの様子。
どうでしたか?
「知ってる!」「読んだことある!」という絵本もあったんじゃないでしょうか。
3歳から6歳程度のお子さんを想定してセレクションしましたが、いずれもおとなも一緒に楽しめる作品だと思います。上の紹介文だけだと、食うか食われるかの殺伐としたおはなしばかりと思われてしまうかもしれませんが(笑)。
みなさんも物語の愉しみを教えてくれた一冊があったらぜひ教えてください。
心が躍るワクワク絵本を教えてください!
物語の愉しみがギュッと詰まったこの一冊。
純粋に面白いから絵本は楽しいんだ!
そんなヨロコビを与えてくれる最高の絵本を教えてください!
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